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 ブレーキパッド交換 




今回はブレーキパッド交換について解説していきたいと思います。
基本的なブレーキパッドの交換方法ですのでDIYの参考にしていただければ幸いです。






まずは、準備をしましょう。




下記が今回使用した工具です。画像のほかにジャッキ、輪止め、リジットラックも使用しています。

クロスレンチ、ペーパー60番、パーツトレイ、マイナス小、メガネレンチ12-14、ウエス、ゴム手袋、ブレーキパッド新品
、ウォーターポンププライヤ、モリブデングリース、パーツクリーナーです。





○準備ができたらまず、自動車に輪止めをして、タイヤのナットを緩めておきましょう。

○タイヤのナットを緩めたらジャッキアップし、ウマをかけて安全を確保しておきます。








1.まず最初に、作業がしやすいようにディスクローターを下の画像のように手で動かして自分の好みの位置に調整します。

 








2.次に下記の画像のように14ミリのボルトを緩めます。メガネレンチを掛けて反時計まわりに回します。
下記の画像では上から下に押すように力を掛けるとボルトが緩みます。








3.次にキャリパを持ち上げるようにすれば下記のように上に上がります。
ここからはまず先にピストンを戻す作業にかかります。右下画像のようにピストンが飛び出ているのがわかると思います








4.ピストンを戻しますが、その前に下記のように
ウエスを使用して簡易的な清掃とダストブーツを下記のように指でめくってブレーキフルード等の漏れがないか点検しておきましょう。









5.4の作業が終わったらウォーターポンププライヤを使用してピストンを戻します。このとき下記画像のようにウエスを挟み込んでピストンに傷がつかないようにしておきましょう。

また、ピストンを戻すとエンジンルーム内のブレーキリザーバー内にブレーキフルードがピストンを戻した分だけ逆流してきますので、エンジンルーム内のフルードの量にも注意しながらピストンを戻します。

また下記のように何回か方向を変えながら均一にピストンを戻すようにします。



※今回はDIYということなので特殊工具のピストンコンプレッサは使用していませんが、この特殊工具を使用するとより正確な作業を行うことができます。ロードスターブレーキパッド交換→8番目画像参照







 

6.ピストンを戻す作業が終わったら次にパッドの取り外しに移ります。下記の画像の赤色で囲んでいる部分がパッド部分で緑の部分はディスクローターです。







7.パッドを取り外す前に、新品のパッドの向きと取り付ける為の位置を確認しておきます。
下記の画像の赤色で囲んである部分と緑色で囲んでいる部分(ウェアインジケーター)は同じですのでこの画像ではこの
新品のパッドは右側に取り付けるということが判断できます。





○下記の画像がパッドウェアインジケーターの拡大画像です。ウェアインジケーターはブレーキパッドが摩耗して残りの厚みが1ミリ程度になるとキーという音を出して運転者に知らせる役目があります。

参考・・・車種によってはついていないものもあります。またパッドが片減りした場合なども機構として働かない場合もあります。










8.7番目の確認作業が終わったら、下記のように新品パッドをわかりやすく並べておきます。
こうすることで、取り付けの向きなどが間違わずに正確に取り付けることができます。










9.右側のパッドを取り外します。下記のように引っ張ればパッドを取り外すことができます。








10.次に左側のパッドを取り外します。










11.パッドを取り外したら、わかりやすいように下記左画像のように並べておきます。
ここからはパッドについているシム類の組み換えを行います。(旧パッド→新品パッド)










12.旧パッドのシムを下記のように取り外します。









13.取り外したシムをパーツクリーナーで清掃して、鳴き止めのグリスを塗ります。
グリスは鳴き防止がメインですので、塗布しなくても問題はありませんが、多少の鳴き音がする場合があります。
ちなみにこのグリスは用途が若干違います。
本来はブレーキシムグリスを使用するのが的確です。









14.パッドの裏面にグリスを少量塗布して、シムの一枚目を重ねます。その後そのシムの上にもグリスを塗布し
重ねる工程を行います。










15.次にパッドの研磨をおこないます。これは初期なじみを良くするために行いますが、60番程度のペーパーで軽くパッドの表面を研磨します。










16.次に組み替えたパッド(右側)を組み付けます。取り外したときと逆の手順で組み付けを行います。











17.次に左側のパッドのシムの組み換えとグリス塗布を行います。












18.左側を取り付ければパッドの取り付けは終了です。この後キャリパを下してボルトを締めますがその前にスライドピンの動きに問題がないか点検しておきましょう。キャリパを横方向に動かしたときにスムーズにキャリパが左右に動くかどうか、手で動かして動きを確認しておきます。









19.18の確認が終わったらキャリパを下してボルトを締めます。ボルトの締め付けは非常に重要ですので確実に行いましょう。また触っていないボルトでも緩み等がないかメガネレンチを掛けて確認しておくと確実です。締め付けが終わったら交換作業は完成です。







※ブレーキパッド交換直後はブレーキが効きにくい場合があります。安全な場所でブレーキがきくことを必ず確認するようにしましょう。










参考資料・・・下記は新品のパッドと旧パッドの比較の画像です。新品のパッドは10ミリ程度ありますが、旧パッドは2ミリ程度しかありません。保安基準では1ミリ以上必要です。
























※ブレーキは重要な保安部品です。構造は簡単ですが作業は自己責任で慎重に行うようにしてください。


また、第三者の自動車を料金をもらって作業をするには資格が必要になります。


自分の自動車を自己責任で行うことは問題はありません又、整備手帳も自分で記入することも可能です。


作業に自信がない方は、経験者、有資格者のもとで作業を行うことを強くお勧めいたします。













最後までご覧いただきありがとうございました。to-sou.com







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