自動車にイルミネーションなどのアクセサリを付ける、これはとても楽しいです。しかし、ソケットなどをいっぱい付けると見栄えが悪くなります。そんな時、ちょっとした電気の知識があれば自分で、すっきりとした見栄えのいい自動車の内装にすることができます。
※自動車電装に関する豆知識
※電装DIYをするために知っていると便利な電源の種類、電源の取り出し方について
1.常時電源・・・常時電源とはイグニッションスイッチがオフの状態でも、バッテリのプラス端子に直結(ヒューズを介しています)されていて常に12ボルト電圧がかかっている電源線で、時計やオーディオ、カーナビ、コンピュータ(ECU)の各種設定を保持する必要があるものに接続されています。この電源を取り出す場合はいろいろな取り出し方法がありますが、イグニッション(IG)から取り出すのが確実だと思われます。
2.IG−ON電源・・・IG−ON電源(イグニッションオン電源)とは、エンジン始動、またはエンジンの運転持続を目的としている電源線でイグニッションキーをACC(アクセサリー)の状態では、0ボルトで、IG-ONの位地までキーを回したときにはじめて12Vの電圧がかかる電源線です。基本的な電源の取り出し方はイグニッションキーの配線コネクターから分岐して電源をとることになります。
3.ACC電源・・・イグニッションキーをACC(アクセサリー)の位地まで回したときに12Vの電圧がかかる電源線で、ACC電源の例をあげると国産の車であればほとんどがシガーライターソケットに接続されている配線になります。ACC電源の場合はIG−ONの状態でも12Vの電圧がかかることになります。電装系カー用品の電源に多く使われています。
4.イルミネーション電源・・・イルミネーション電源とはスピードメーター照明やスモールランプなどが点灯した際に12V電圧がかかる電源線です。自動車夜間走行時など照明が必要となるカーオーディオ、メーターなどに接続されている配線から分岐をして電源をとることができます。しかしイルミネーション電源などは電気容量が少ないことがおおいため、消費電力が大きいときはリレーなどをつかい電源をとるといいでしょう。
5.ECU信号(車速センサ)・・・自動車のタイヤが回転した際にパルス信号(車速にあわせ一定のサイクルでON、OFFを繰り返す電気信号)を出す信号線で、自動車の車速の検出に用いられています。信号の取り方はいろいろな方法がありますが、普通はECUから分岐し信号を取り出します。カーナビ、スピードメーター、後付タコメーター、燃費計測システムなどに使われています。
1.ここではACC電源を利用した三連ソケットのシガーライタソケットを使わずに取り付ける方法を説明していきます。
今回使用工具→ギボシ端子セット、サーキットテスタ、端子圧着工具、ラジオペンチ、配線(0.75スケア)配線分岐コネクタ、ヒューズホルダー、内張り外し、
1.まず、三連ソケットの先端部のソケットと配線を切断します。
2.切断した部分の配線(三連ソケット側)にギボシを取り付けておきます。ギボシを取り付けたらギボシを少し引っ張って簡単に外れることがないか確認しておきましょう。
3.次に最初に切断したソケットを分解し中からヒューズを取り出しヒューズホルダーに取り付けます。又ヒューズホルダーの配線にギボシも取り付けておきます。(ソケットを分解した際に三連ソケットの配線のどちらがプラス側になるのかを確認しておきましょう。確認方法はヒューズを介しているほうがプラス側になるのでヒューズから直結している配線を見つけましょう。画像では□で囲んだ部分の白のラインが入っているほうがプラス側、透明なほうがアース側の配線になります。注意・・ヒューズは三連ソケットにの容量にあったものをつけるようにしましょう。
4.次にセンターパネルを取り外します。パネルを外す際には、車種によって外し方が異なるのでパネルの取り付け部分を割らないように十分に注意しながら慎重に外してください。又車種によってビスなどをつかいパネルを固定している場合もあるのでそのことも把握したうえで作業してください。無理やりすると割れたり傷がついたりします(まったく外し方が分からないときは最寄のカー用品店などに相談すると良いでしょう)
5.センターパネルを外したらシガーライターに取り付けられている裏側のカプラを取り外します。
6.外したカプラのプラス側配線に分岐用の配線コネクタを取り付けます。(プラス側配線かマイナス側なのか分からない場合キーをACCに回した状態でサーキットテスタ及び検電計でカプラの裏側から電圧を計測し12ボルトがかかっているほうの配線がプラス側の配線です。この画像では白が12ボルトがかかっている配線で黒がアース側の配線になります)
7.6番目で付けたコネクタに3番目に作ったヒューズホルダーつきの配線を取り付けます。
8.次にアースをとるための配線をギボシ及び配線コネクタ、配線を使用して作っておきます。
9.8で作った配線をシガーライターソケットの裏側のマイナス側の配線に取り付けます。取り付けが終了したら三連ソケット側の配線とシガーライターソケット側の配線をつなぎます。つないだ瞬間に青のLEDライトが点灯して正常な回路が完成していることがわかると思います。(注意・・・配線をつなぐときはプラス、マイナスを間違えないようにきちんと確認して取り付けましょう、又キーがACCの状態でプラス端子が直接ボデーにアースするとショートするので十分注意してください。本来はバッテリのマイナスを外して作業するのが正しい作業です。)
10.最後に配線類を上手く隠します。1番目の画像に比べると配線などが隠れすっきりとしたかたちになりました。完成です
最後までご覧いただきありがとうございました。
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