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ここでは板金作業のプロが行うフェンダの補修手順について説明していきます。

※下の画像が今回補修するフェンダになります。私としてはかなりひどい損傷だと思います。普通であればここまでの損傷であれば交換になるとおもいます。

フェンダ画像 フェンダ画像

1.まず最初にハンマーとドリーを使って損傷部分を叩き出していきます。

フェンダ画像 フェンダ画像

2.たたき出し作業が終わったら120〜180番程度のペーパーを使って足付け(表面に傷をつけること)をします。ここでの足付け理由はパテを塗る際にパテが下地にしっかり密着できるようにするためです。

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3.足付け作業が終わったら、足付けした際に出た、鉄粉やごみなどを綺麗に取り除き、シリコンオフ(脱脂剤)などで脱脂(パネル表面の油などを取り除く作業)します。その後、下の画像のようにパテを塗っていきます。(参考・・・ここで使用しているパテは板金パテで鉄板に直接塗る場合や深い傷、深い凹みを埋めるときに使う厚塗りパテです。)

フェンダ画像 フェンダ画像

4.板金パテを塗り終わったらパテをファイル(パテを削る為に使うものでペーパーを貼り付けています。〇で囲んで道具です)で研磨して鉄板との段差が出ないように形を整えていきます。段差があるかないかは軍手などをしてパテと鉄板の境界線を手で触って確認します。

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5.板金パテの研磨が終わったら今度は仕上げ用のポリパテ(2mm程度までの傷や巣穴(空気などが入って出きる穴)を埋めるパテ)を塗っていきます。

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6.ポリパテを塗り乾燥させたら4番目と同じような工程で表面を綺麗に整えていきます。ここでは完全に段差などがないか確認しておきます。ここで段差があると後で塗装した際にパテと鉄板の境界線の跡が出てきますのでしっかり段差を消します。

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7.ここでの作業は6.番目の作業と同時に進行してもかまいませんが、下塗りを塗るために240番〜400番程度のペーパーでパテ表面の傷(パテを研磨した傷)を統一しておきます。80番や120番のペーパーで仕上げると塗装した際にペーパー傷が出てきますので、番手の大きいペーパーを使用します。

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8.ペーパーでの足付けが終わったらプラサフ(錆防止と上塗の際の付着製を向上させるための下塗塗料))の塗装に入ります。一回目の拭きつけは軽く全体にバラ吹きしてその後、半ツヤ、本ツヤと徐々にツヤを出しながらしっかり塗りつけていきます。

フェンダ画像 フェンダ画像

9.プラサフの塗装が終わったら、完全に乾燥させてから、上塗りのために耐水ペーパーを使い600〜800番程度の番数で全体に足付けしていきます。

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10.足付けが終了したら、塗装できるような場所におき、シリコンオフをつかい脱脂します。その後エアブローしながらホコリを飛ばし、タッククロス(静電気除去シート)で静電気を除去します。これで上塗り準備完了です。(下の画像にはタッククロス及びシリコンオフを行っている画像はありません。)

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11.いよいよ上塗り塗装に入ります。手順としてはメタリック塗装をした後にクリア塗装をして終了になります。下の左の画像がメタリックを塗装した画像です。右下の画像はクリアを塗った画像です。

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12.完成です。

フェンダ画像




最後までご覧いただきありがとうございました。

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