ここではエスティマの新品フェンダー塗装の手順について解説していきたいと思います
※下の画像が今回塗装するフェンダーになります。本来は下塗りとしてプラサフ(プライマサフェーサー)を塗っておくのが適切な手順です。
![工具画像](fenda2.jpg)
1.まず最初にダブルアクションサンダーを使用して全体に足付けを行っていきます。ちなみにここでは400番のペーパーで足付けしていますが実際はダブルアクションで軽く足付けを行っているので800番程度のペーパー目がつくことになります。
足付けとは・・・塗装する前にパネルの表面に小さな傷をつけ塗料の密着性を向上させるものです。
![画像](fenda4.jpg)
2.ダブルアクションサンダーで全体の足付けが終わったら、サンダーで足付けすることが出来なかった部分の足付をスコッチブライト(800番)を使用して足付けします。
![画像](fenda6.jpg)
3.2番の手順が終わったら、下の画像の足付けカップを使用して(800番程度)パネル表面の足付けを慣らしていきます。この手順は面倒な場合省いてもかまいませんが、出来れば行ったほうが塗装後の不具合が発生しにくくなります。
![画像](fenda8.jpg)
4.足付けが完了したら、パネルを塗装できるハンガーに掛け、足付け時に出た塗膜のカスをエアブローしておおまかに除去しておきます。
![画像](fenda10.jpg)
5.エアブローが終わったら次にシリコンオフを使い表面の脱脂および清掃、静電気除去を行います。脱脂のコツとしては最初にシリコンオフをパネルに吹きかけ、脂分が浮いたところをウエスなどで綺麗にふき取ると確実な脱脂が出来ます。
![画像](fenda13.jpg)
![画像](fenda15.jpg)
6.5番目の作業が終了したら、最後にタッククロスを使いエアブローしながら、ほこりなどの異物を取り除きます。タッククロスを使ったほこりの除去のコツとしては、エアーガンを下に向けてほこりを下に飛ばしながらタッククロスをかけていくと綺麗に異物を取り除くことが出来ます。ちなみに上に向けてエアブローするとほこりなどの異物が、舞って塗装中に付着する可能性が高くなります。
![画像](fenda17.jpg)
7.タッククロスをかけおわったらいよいよ塗装に入ります、今回塗装する色はシルバーメタリックになります。塗料をよく混ぜてスプレーガンのカップに、ストレーナー(ろ紙)を通して注ぎこみます。
![画像](fenda19.jpg)
8.7番目の作業が終わったらいよいよ塗装に入ります。まず左下画像のようにパネル全体に薄く捨て吹きを行ない、その後下のパネルが染まるまで色を吹き付けていきます、通常三回程度で色を染めるようにします。
![画像](fenda21.jpg)
9.左下の画像のように色が染まってしまったら、フラッシュタイムをとりクリアの塗装に入ります。右下の画像がクリア塗料をスプレーガンに注ぎ終わった画像です。
![画像](fenda23.jpg)
10.今回のクリアは日本ペイントのクリアを使用していますので二回塗りで仕上げるようにします、一回目で八分程度の塗り肌で、二回目で塗り肌を整えて仕上げるようにします。
![画像](fenda27.jpg)
11.完成です。
![画像](fenda26.jpg)
最後までご覧いただきありがとうございました。
|