よくターボ車(ターボチャージャ(過給機)を搭載した車)でターボタイマーが付いている車に乗ると、コンビニなどで車のキーを抜いた後もしばらくエンジンはアイドリング状態を持続して、その後自動的にエンジンが停止する光景を見たことがある方もいらっしゃると思います。特に走り屋関係の車では私の周りはターボタイマーをほどんど装備しています。中にはただかっこいいから取り付けているという人もいるかも知れませんがターボタイマーにはきちんとした役割があります。
ターボタイマーは絶対必要なの??
ターボ車(過給機を搭載した車)にはターボタイマーを付けなければいけないのか?結論から言えば付けたくない人はつける必要はありません。実際に各自動車メーカーから販売されているターボ車でターボタイマーが付いていない車は沢山あります。しかしメーカーの自動車取扱説明書などには、長時間の高速走行、高負荷走行を行った後は一定時間アイドリングを行ってエンジンを停止するようにと注意書きがあります。この注意書きを人間にかわって制御してくれるものがターボタイマーです。
そもそもなぜターボ車には走行した後に一定時間のアイドリングが必要なのでしょうか?ここでターボタイマーについて理解するために簡単にターボ車(ターボチャージャー)について説明したいと思います。
ターボ車にはターボチャージャーという装置があります。これは自動車から排出される排気ガスの力によりタービンホイールを回し多くの空気をエンジン内に過給してエンジン出力を増大させるものです。このタービンは毎分約10数万回転と超高速で回転しているため高い熱が発生します、このタービンの熱はエンジンオイルの循環によって冷却されていますのでエンジンを停止させるとエンジンオイルの循環が急にとまりタービンが焼きつく原因になります。この原因をなくすために一定時間のアイドリングを行いタービンをある程度冷却してエンジンを停止させる必要があるからです。一定時間のアイドリングはマラソンランナーのクールダウンと似たようなものになります。
ちなみに現在のターボチャージャーは昔のものに比べ部品の性能がかなり向上してきています。そのためクールダウンのためのアイドリングをしなくてもターボチャージャーを壊してしまうことはほとんどないと思います。しかし、部品へのダメージを最小限に抑えるためには適切なクールダウンの時間をとってエンジンを停止させることが、自動車にとっても一番いいことだと思います。