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自動車に使用されるガラスについて

ここでは自動車に使われるガラスについて説明していきたいと思います。自動車事故というものはおきない事が一番ですが、自動車の運転を長くしている方であれば何度かは事故寸前の出来事もしくは事故を経験した方もいらっしゃるかもしれません。そんな時自動車のガラスにおいては、はどんな役目をしているのでしょうか?

自動車ガラスの分類



1.合わせガラス

合わせガラスは自動車のフロントに使われるガラスで構造的には強化していない二枚の板ガラスの間に中間膜(ポリビニールブチレート)を挟み込んだ構造のものです。一見、見た目では普通のガラスにしか見えないかもしれませんが、ガラスの間にはしっかり中間膜が入っています。ちなみに1978年以降の車にはフロントガラスには合わせガラスを使うことが義務付けられています。また、フロントガラスに合わせガラスを用いる理由はいろいろありますが、例をあげて説明すると、高速道路もしくは一般道路で走行中に物などがガラスに当たった際にガラスが割れて飛び散らないようにしている事や、ガラスに物が当たっても運転する際にしっかりと前方の視界が確保できるような構造になっています。もしフロントガラスがただのガラスであれば、割れた際に運転者に危険が及ぶ可能性が非常に高くなります。



2.強化ガラス

強化ガラスは普通のガラスに熱処理を加え普通ガラスの4倍程度の強度を持たせているガラスで自動車のフロントガラス以外のガラス(左右の窓ガラス、リヤガラス)に使用されます。強化ガラスは人が叩いたりした程度ではほとんど割れることはありませんが、事故などの大きな衝撃、もしくは硬いものでピンポイントで衝撃を加えた場合、ガラスの破片は細かくバラバラに粉砕します。その理由は、ガラスの破片で自動車に乗っている人もしくは、その他の人がガラスで怪我をしないようにするためです。



どうして強化ガラスはフロントガラスに使われないのか?その理由は、強化ガラス自体は確かに強いガラスですが、ピンポイントの衝撃に脆く、すぐバラバラに全体が粉砕してしまいます。そのため貫通強度的には合わせガラスより低いことになります、合わせガラスは強化ガラスに比べ割れやすいガラスですが、ガラスの間に樹脂(中間膜)が入っているので貫通強度は高く、仮に人身事故などで、被害者が自動車のフロントガラスに頭などぶつけた際は割れることによって被害者への衝撃を緩和し、なおかつガラスは飛び散らないので強化ガラスより人に対して安全なガラスとなります。


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