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A・F

故障現象・・・アイドリング不安定


下の1番目の画像が今回ISCV修理を行ったダイハツムーブです。
ここでISCVについて簡単に説明していきたいと思います。


ISCVはアイドリング時の吸入空気の量を調節するもので、これに不具合ができるとアイドリング不良などの原因になります。
ちなみに下記のムーブは重度のアイドリング不調でエンジンチェックランプが点灯しました。


1、左下の画像が現車の画像です。右下の□で囲んだ部分がエンジンチェックランプが点灯しているところです。ちなみに今回は故障箇所をより正確に判断するためディーラーにお願いして故障診断機をつないでもらった結果やはりISCV系統ということでした。

 

2、右の画面中央部の□で囲んだ部分がスロットルボディASSY(ISCV含む)になります。今回はISCVが単体で交換できないため、スロットルボディASSY交換となります。まず最初に、右図中央部のエアクリーナボックスの爪を4箇所取り外し、エアクリーナ本体を取り外します。

 

 

3、次に左図のスロットルポジションセンサーのコネクタ (左下画像の□で囲んだ部分)を取り外します。次に右図のアクセルワイヤー(右下画像の□で囲んだ部分)をとりはずします。

                                                                                                                 
 
4、次にスロットルボディ本体の取り外しにはいります。左図の中央のスルーボルト2本とナット1個を取り外しさらに左図下の2本を取り外します。右図は左図下のボルトを上から撮影したものです。

                                
 
5、次にエアホースを外しておきます。さらに右図のスロットルボディを固定しているステーのボルト(□で囲んだ部分)2本を取り外します。 
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6、これでスロットルボディは外れるのですが、ステーが邪魔になって取り外しにくいので左図のステーの下側のボルト(メガネレンチを掛けている部分)を緩めて遊びをつくっておきます。そして取り外したら右下図 (□で囲んだ部分)のヒーターホースを取り外します。(注意:エンジンが熱いときは冷却水が飛び出してくる恐れがあるので気をつけてください)
 
                                                                                                
 
7、左下が取り外した画像です。今回ガスケットの取替えは行いませんでした。右下の画像が新しく取り付けるスロットルボディASSYになります。(リビルト品になります)                                                                
                                                                       

8、次に組み付けに入ります。左図はヒーターホースを組み付けているところですが、ホースバンドの位置を最初にかかっていた位置にしっかり固定します。(位置がずれていると漏れの原因になります)後は取り外した通りに組み付けていきます。そして組み付けが終わったらバッテリーのマイナスターミナルを外して初期設定を行います。

初期設定とは・・・ISCV(アイドルスピードコントロールバルブ)はアイドリング時のエンジンの吸入空気量を調整していますが、ISCVをコントロールしているECU(コンピューター)には学習機能があり、そのときの車に適した設定を行うように制御されています。そのためISCVを取り外した際は、マイナスターミナルを外し、コンピューターのバックアップを消去する必要が出てきます。
                                                                 

9.これで取り替え作業は完成です。最後にISCVを学習させるために、2,3分ほどアイドリング状態で放置しておき、その間にエアの吸い込みやヒーターホースからの冷却水の漏れなどの最終確認をして作業終了とします。

※ISCVの学習の方法は自動車メーカーによって異なり、アイドリングで学習するものや、走行中に学習させるものなど多々の制御がありますので事前に確認しておきましょう。

 





最後までご覧いただきありがとうございました。

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