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 パレットSW HID 




今回はパレットSWのフォグランプをHIDにするDIY方法を解説したいと思います。
HIDキットは一般にネット等で販売されている海外製のものです。HIDキット本体はこの車両のユーザーが前の自動車に取り付けていたHIDキットを再使用いたしました。フォグのHID電球(H8)のみが新品です。





1.まずは、準備をしましょう。使用工具はマイナスドライバー小、プラスドライバー、マスキングテープ、バンパーが傷つかないように乗せる布等、クリップクランププライヤ35°(この工具はクリップを取り外す特殊工具ですがマイナスドライバーでも問題はありません。)パーツトレイ(部品を入れる箱)、サーキットスター(電源確認用です)、タイラップ(配線の固定)




下記がHIDキットの画像です大きい箱の開いた画像がありますがこの画像に載っている電球はH4のHID電球で今回は使用しませんでした。右の小さい箱の中のH8電球を使用ます。





2.準備ができたらエンジンルームを開けて、バンパーを取り外すためのクリップの位置(エンジンルーム内)を確認しましょう。クリップはエンジンルーム内に
9個あります。(赤□で囲んだ部分)緑□で囲んであるのはビスで4個あります


今回はヘッドライトのスモールランプもLEDに交換しますのでヘッドライトの固定されているクリップ類も取り外しておきます。パレットSWのスモール電球の交換はバンパーをはずしヘッドライトも少し位置をずらさなければできないので、フォグランプを交換するついでに交換したほうが後から交換するよりも楽に作業できます。スモール電球を交換しない場合はヘッドライト上のクリップとビスは取り外す必要はありません。

下記拡大画像にある□で囲んだクリップ、ビスをすべて取り外していきます。



補足・・・クリップクランプ(特殊工具)でのクリップの取り外し画像です。非常に楽です、挟み込んで引っ張るだけで簡単に外れます。この工具は少し高い(5000円程度)ですが、バンパーを取り外すDIYをする方は持っておくと非常に便利です。ボディー外装を扱うプロは大体の方が持っています。

 




補足・・・マイナスドライバーではずすときは横から差し込んで上に引っ張り上げます。この時左右から均等に引っ張り上げるようにしたほうが簡単に取れます。上記のクリップクランプを使うよりは時間が少し掛かります。


下の画像はビスの取り外しで一般的なプラスドライバーで緩めることができます。


3.上記のようにエンジンルーム内のビスとクリップの取り外しがすべて終わったら次はナンバープレートを取り外し、ナンバープレートの裏に隠れているクリップ1個も下記のように取り外しておきます。



4.ナンバープレート裏のクリップの取り外しが終わったらバンパーの横(下記左下画像)のクリップ左右一か所(
2個)を取り外します。横のクリップをはずし終わったら下記右下画像のようにバンパーの下側のクリップも6個取り外しておきます。



5.次にフロントのグリルを取り外します。左下画像□で囲んだ部分スズキマークがある部分です。
取り外しの要領はまずクリップの残りがないか確認して固定されている部分がなければ、右下画像のように手をグリルの裏に入れます。


6.グリル裏に手を入れたらグリルの裏に上からプラスティックの白い部分で固定されている部分(左下画像)がのぞきこめば見えるのでそれを右下画像のように下から上に押し上げるようにするとグリルが上に外れます。

7.グリルが外れたら次はバンパーのツメを下記画像のように先にはずしておきます。要領としては、エンジンのほうに平行にバンパーを引っ張って上にあげればツメを壊さずにずらすことができます。

 

8.上記の作業が終わったら、フェンダーとバンパーを下記のように切り離してバンパーを少し前に引っ張ると外すことができます。

この時の要領としてはまず、バンパーの端をフェンダーに少し押しつけるようにして引っ張ると下記のように簡単に外れます。この時マスキングテープ等で画像のように角等を保護しておくと傷が入りにくくなります。


補足・・・バンパー最後の取り外し工程はなれない場合、二人で行ったほうが、バンパーを地面に落して傷つけてしまうのを防止することができます。

バンパーが下記のように外れたら、バンパーとつながっている配線のカプラも取り外しておきましょう。三ヶ所カプラで車両側とバンパーとつながっています。

9.上記の工程まででバンパーの取り外しは終わりました。次からはバンパーを取り外した後の行程です。

 まず下記のように電球を取り外して、交換するHIDの電球が本当に合うのかを確かめておきます。
(部品の整合性の確認)

部品の確認をしたところ、このHID電球の場合は新品のHID電球が箱から出したままでは合いませんでした。
部品はH8で間違いなく同じだったのですがゴムのシールの位置をずらさなければいけなかったので下記のようにゴムパッキンの位置を下側にずらしました。


補足・・・下記画像のゴムパッキンは、ゴミの侵入防止と、水分の侵入防止も兼ねているので確実にバンパー側と密着するか確認しておきましょう。



ここまでできたら次は、HIDを車両側に取り付けるのですが、先にスモール電球の交換を行っておきます。



パレットSWのスモール電球交換

下記の右下□で囲んだ部分の電球を純正の電球からLEDに交換します。

上記までの作業が終わっていれば非常に簡単に交換できます。




まず、最初にヘッドライトを固定しているビスとクリップを取り外します。上部のクリップとビス(左下画像)は最初の段階で取り外していますので、後は、バンパーで隠れていた部分(右下画像)1個と三番目の画像1個の合計2個だけドライバーで外せばあとはライトは動きますので電球の交換作業が行えます。

ヘッドライトを少し引っ張りだしたら下記左下画像(□で囲んだ部分)を左側にまわせば電球を取り外すことができます。
電球を交換したら点灯テストをしてLED電球が点灯すれば組み付けます。


補足・・・LED電球には属性(電気の流れる方向と流れない方向)がありますので逆につけると点灯しませんので、必ず点灯するか確認してからヘッドライトを組み付けましょう。


ちなみにLED(発光ダイオード)の属性はプラス側(アノード)からマイナス側(カソード)に流れます。



無事に点灯しましたので組み付けます(右下画像)


ヘッドライトを取り付けて外したビス2個をつけたらひとまず完了です。

 



さてここからはフォグHID電球の取り付けの続きに戻ります。





10.この作業は電源確認作業です、フォグランプを点灯した状態にして、これから取り付ける車両側のカプラの端子に電圧がきちんとかかっているかと、どの配線がプラスなのかマイナスなのかを確認しておきます。

パレットの場合は右下画像(□で囲んだ部分)の配線の色を確認します。
この時サーキットテスターの数値は12.54ボルトの正の値を示しているので、
水色っぽい配線がプラス、黒の配線がマイナスであることがわかります。

基本的に純正のカプラ同士の接続であれば逆の方向には取り付けができないので確認は必要ないのですが、海外のものや、自分で加工したものを取り付ける際には絶対に必要な作業です。今回は参考までに行いました。


HIDキットの配線を組み付ける場合もプラスとマイナスには十分に注意して取り付けをおこなってください
基本はプラスはプラスに、マイナスはマイナスにきちんと接続すれば問題ありません。

11.次はHIDキットの配線を付け替えます。下記のようにHIDのバラスト(四角い箱の部分)にバンパーから取り外した純正の配線とカプラ(□で囲んだ部分)を取り付けて、車両側のカプラと接続できるようにします。

上記の作業が終わったら下記のように点灯テストをしてみましょう。無事に点灯しました。

12.点灯テストが終わったら、HIDキットを車両側に固定します。最初に置く位置を下記のように決めます。



13.置く位置が決まったら、本体を両面テープで固定します。この際に両面テープを取り付ける部分は脱脂しておきましょう。脱脂していないと、油やゴミなどで両面テープがはがれやすくなります。

脱脂・・・油、ゴミ、汚れを取り除く作業で、きれいな布でふき取るか、専用の脱脂剤できれいにする方法があります。


下記のように右側と左側の固定が終了したら次に配線の固定作業に入ります。

14.配線の固定には今回、タイラップ(ロックタイ)を使用します。

配線をきれいにまとめて車両側にしっかり固定します。この時に配線に無理な力がかからないように固定します

無理な力がかかっていると、のちに配線の断線や、接触不良がおきて大変危険になりますので配線の固定は簡単な
作業ですがきれいに丁寧に行うことを心がけます。

また、配線の固定が終わったらHID電球をきれいなウエス(布)等で拭いておきましょう。人間の手の油等が電球についていると点灯して熱くなった際に電球が割れることがあります。

15.上記までの作業が終わったら最終の点灯テストを行います(下記左下画像)
点灯テストで問題なく点灯すれば、いよいよ組み付けに入ります。
右下画像のように電球をバンパーに取り付けます。

16.取り付けが終わったら、電球の向きが正しいかバンパーを組み付ける前に確認しておきましょう。
問題がなければ、バンパーに取り付けてあったカプラを元通りに組み付けます。



17.次にバンパーを取り付けて、グリルを取り付けます(取り外しと逆の手順)その後下記左下画像のように
最終点灯テストをして問題がなければ取り外したクリップとビスをすべて取り付けてナンバーを取り付ければ完成です。



18完成画像です。

 




注意事項・・・HID取り付け後、ヘッドライトなどの前照灯類は保安基準に適合するように調整を行うようにしましょう。道交法違反や道路運送車両法違反、また、基準値を大きく超えるDIYは他の自動車ユーザーに多大な迷惑をかけることになりますので注意が必要です。

 




最後までご覧いただきありがとうございました。to-sou.com







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