ムーブ プラグ 交換
今回はムーブのプラグ交換を行います。
交換に至った経緯は一定走行中にかぶりが発生してエンジンの出力がでないとのことでした。
エンジンのチェックランプ(エンジンコンピューターの異常コード)は点灯しておらず、
調べた結果、プラグ不良が一番可能性が高いという結論にたどりつきました。
型式DBA−L175S 原動機の型式KF
この種類の車種はプラグ交換を怠るとプラグ以外にもイグニッションコイルも悪くなってしまうことがわかり
即時の交換に入りましたが、結果としては交換後にアイドリングの不安定と、かぶり、エンジンの不調は改善されました。
交換時の走行距離、不具合発生時の走行距離は下記の通り65258キロでした。
○使用工具、ラチェット、プラグレンチ(16ミリ)、ソケットレンチ(10ミリ)、マイナスドライバ小です。
1.まずマイナスドライバーを使用してエアクリーナーにつながっているダクトのクリップを外して
作業の邪魔になる上部のパーツを外します。
2.ダクトを外したら下記のようにダイレクトイグニッションが見えます。
3.次にダイレクトイグニッションのカプラをすべて下記のように取り外します。
4.カプラが外れたらダイレクトイグニッションを固定している10ミリのボルトを取り外します
○取り外すときは、まずラチェットを使用してすべてボルトを緩めます。
○緩め終わったら下記のように手で回してボルトを外します。
5.ボルトを外し終わったらダイレクトイグニッションを抜き取ります。手で上に引っ張れば通常はすぐに抜けますが、固い場合なども無理をせずに手で動かしながら外すようにしましょう。
○ダイレクトイグニッションは外した順番で安全なところに並べておきましょう。
下記のように不安定なところに長期に置くと落とす可能性がありますのでパーツトレイなどに入れておくと安全です。
6.ラチェットレンチにプラグレンチを取り付けプラグを緩める作業にかかります。
※プラグはシリンダーヘッドにつながっていますので、しっかりとした工具を使用しないと
プラグがなめたり、ヘッド側のメスネジを傷つけてしまい大変なことになりますので、サイズの合ったプラグレンチで慎重に作業を行うようにしましょう。
7.すべてのプラグを緩め終わったらラチェットを下記のように取り外して手で緩めていきます。
一般的なプラグレンチであれば磁石が付いており。ゆっくり持ち上げれば落ちることはほとんどありませんが
乱暴な作業をするとプラグが落下します。特に取り付けの際には注意が必要です。
○下記が新品のプラグと取り外したプラグの比較画像ですが、旧プラグは3本とも劣化しており十分な火花を飛ばせない状態になっています。
8.次にプラグの取り付け作業にかかります。新品プラグが旧プラグと同じであること(部品の整合性)
を確認したら、下記のようにプラグレンチにプラグを差しこみます。
9.次に下記の画像のようにラチェットを使わず、手で締めることが可能ところまでは手で締めつけていきます。
10.次にラチェットを使用して本締めをします。締めつけトルクは車種によって異なりますので締め付けに自信がない場合は、トルクを確認してトルクレンチで締めつけると確実な作業ができます。
一般的にはトルクは30N・m〜40N・m程度です。
11.次にダイレクトイグニッションを取り付けます。
○ダイレクトイグニッションを下記のようにボルトを固定する位置に合わせます。
○次にボルトを差し込んで手で回せる範囲で固定します。
○次に工具を使用してしっかり増し締めします。強く締め付けすぎると樹脂の部分が割れてしまう可能性がありますので締めすぎには注意してください。
12.次にカプラを取り付けます下記画像のようにしっかりと固定をします
13.次に最初に外したダクトを取り付けます。
○下記のクリップの穴の位置を下記のように合わせてクリップがしっかりと挿入できるようにしておきます。
○ダクトの下の部分を差し込んで固定します。
14.最後にクリップを固定します。
15.完成です。
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