K・H
今回はプロのストライプテープの貼り付け方法について解説していきたいと思います。今回のストライプテープの貼り付け方は、自動車のフィルム貼りや、ステッカーを貼る際、ナビのフィルムアンテナなどを貼り付けるときにも応用が利く基本的なやり方です。また注意点として外で作業をする場合、風がある日や、埃が多い場所などでは作業を行わないようにしましょう、テープの中にごみが入る可能性が非常に高く仕上がりが悪くなります。出来れば、密閉された場所で作業をする前に水を回りにまき埃などが舞わないようにしておくといいでしょう。又比較的張り付きにくいドアの間の継ぎ目などはシリコンオフなどの脱脂剤でワックスや油などをしっかり落としておくと綺麗な貼り付けを行うことが出来ます。
今回使用した工具
吸水ウエス(タオル)、乾拭きウエス、石鹸水(100:1)、定規、カッター、ゴムヘラ、ドライア
1、まず最初にストライプテープを貼り付ける表面の汚れやほこり等を水できれいに洗い流します、その後石鹸水入りの霧吹きを貼り付ける面に吹き付けます。
石鹸水の割合・・・石鹸水を作る際は、おおよそ100:1(水100に対して家庭用食器洗い洗剤が1)の割合で作ります。石鹸水を霧吹きで自分の手に吹き付けてみて、吹き付けているときにほんの少し泡が出る程度にしておきます。石鹸水を入れすぎると、ストライプテープからゴムヘラで石鹸水を抜いても張り付きが弱くなりはがれてしまいます。又石鹸水が少なすぎても、石鹸水をゴムヘラで抜いている途中で引っかかり、ストライプテープが切れてしまうことになりますので石鹸水の割合には注意してください。
2、ドアパネルのほうに石鹸水を吹き付けたら、左下画像のように貼り付けるストライプテープのほうにも石鹸水を吹き付けておきます、その後ストライプテープをドアパネルに貼り付けますが、現段階ではストライプテープの石鹸水を抜いていませんので、自由に位置を調整することが出来ます。
3、次にストライプテープの位置の調整に入りますが、付属の取扱説明書などに取り付けの位置は記してありますので、その記載の通りに取り付けます。今回の場合ドアのプレスラインとドアの継ぎ目に合わせる形で位置を定めます。
4、次に位置が決まったらゴムヘラでストライプテープとドアパネルの間の石鹸水を抜いていきます。その際にゴムヘラを濡れた綺麗なウエスで包んで使用すると、ストライプテープに傷が入らず石鹸水も抜けやすくなります。
5、石鹸水をゴムヘラで抜く前にもう一度表面に、石鹸水を吹いておくと滑りが良くなり、引っ掛かりなどを防止することができます。又石鹸水を抜く際はストライプテープの中央部から外側に向かって位置を合わせながら抜いていきます。石鹸水を抜くとその部分の位置の調整は出来なくなりますので注意してください。
6、石鹸水を抜く要領としては、まず中央部から外側に全体的に石鹸水を抜き、その後ストライプテープの一文字ずつ文字の中央から外側に向かってしっかり石鹸水を抜いていきます。
7、次に石鹸水を抜き終わったら、表面のアプリケーションテープをはがしていきますが、はがす要領として下の画像のように斜めにゆっくりとはがしていきます。また文字の角や継ぎ目などはがす際に切れてしまう可能性が高い場所は指で抑えながら慎重にはがしていきます。
8、ストライプテープとドアパネルとの間の石鹸水を抜き終わったら左下画像のように表面をウエスで乾拭きします。その後フロントドアとリアドア間のストライプテープを切断しますが、定規などを使いドアの内側に回りこむ部分を見越してまっすぐ切断します。切断が終わったらドライアなどを使い水分を蒸発させながら貼り付けるようにするとドアの内側に回りこむ部分のストライプテープをしっかり貼り付けることが出来ます。
9、リアドアのストライプテープが回りこむ部分も8番の説明と同じ要領で貼り付けます。
注意・・・ドライアで乾燥させる際は、ストライプテープに接近させすぎないようにしましょう。テープが熱で変形してしまう可能性が高くなります。
10、上記の作業が終了したら作業完了になります。今回は車両の左側のみの貼り付けの説明になりますが、右側のドアパネルも同じ要領で行うと綺麗に貼り付けることが出来ます。下の画像が完成画像です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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